タックル
#6-波濤
今年の春、発売になった上物竿の“波濤”シリーズ!
メーカー価格は3万円前後なので、恐らく、店頭では2万円台前半から半ばぐらいで手に入れることが出来るのではないかという、とても嬉しい価格設定になっております。
それでいて、高性能、かつ、高級感のあふれる外観を兼ね備えているため、エントリークラスの方は勿論のこと、ウキフカセ釣りの経験のある方でも、十分に満足して使っていただける1本に仕上がっているのではないかと私は思っております。
まず、性能面でアピールしたい点はグリップ回りです。
これまでの波濤シリーズだと、リール装着時のガタツキが少々気になりましたが、今回、新たに「トーナメントホールドシート」を採用したことによって、リール装着時のガタツキは感じられなくなり、かつ、サオを握った際のホールド感も増して非常に滑りにくくなったのです。
併せて、グリップエンドに伸縮チューブを採用したことによって、魚をタメている時などに、グリップエンドが滑って肘から外れてしまうようなトラブルも少なくなりました。
また、IMガイドを1番の遊動ガイドから2番の固定ガイドまで採用したことによって、穂先への糸絡みが飛躍的に少なくなったところも見逃せない点です。
そして、最も重要とも言える、サオ自体の調子においても、これまでのこのクラスのサオにはない程の粘り腰を持っており、「曲げて獲る」という上物サオの基本性能を大幅に強化することができたのです。
これらの性能面の向上に加えて、その外観においても、光輝性を併せ持つカラークロスを採用したことによって、この波濤を持って釣りをしている人を端から見た際も、まるで最上級クラスのサオを使っているのではないかと見られる程、高級感のあふれた仕上がりになっているのです。
このように、価格のみならず、性能や外観においても、これから本格的にウキフカセ釣りをはじめようかという方にとっては、最適な1本に仕上がっているのではないかと私は感じました。
2017.08.14 written by 桜井