応急手当の心得

緊急事態に遭遇すると、誰しも動転して慌てるものです。 ケガで出血している人を見れば、動揺し冷静さを失ってしまうこともあろうし、目をそむけてしまうこともあるでしょう。心肺停止している人に現実に遭遇すれば、 救命処置法を修得していても焦ってしまい、頭が真っ白になって何をしたらいいのか分からなくなってしまうこともあるかもしれません。
では、緊急事態に遭遇した時の応急手当の心得とは何だろう。それは、「二次災害を防ぐ」、「人命救助に対し勇気を持つ」ことだと思います。 自身の安全を確保した後勇気を持って積極的に実践することです。「冷静さを失わないこと」、「勇気をだすこと」がファーストエイドの重要な第一歩です
応急手当のうち最も緊急を要するものは、何らかの原因で心臓や呼吸が停止した時(心肺停止)や大出血をおこした時です。
このような緊急時は、119番への通報と同時に、その場に居合わせた人による応急手当(処置)が重要となります。 特に心肺停止、大出血などの重篤な事態では、救急隊や医師が到着するまでの間に、その場にいる者が素早く・適切な応急手当を行えば、命が救えたり、けがの悪化を防止・軽減することが可能となります。
 誰もが正しい応急手当法を学び、「冷静沈着」、「自信をもって」、「勇気を出して」対処できるように心がけましょう。 応急手当や救命処置は、普段からその手技・内容を理解しておくことが必要ですが、同時にその場に居合わせた時に躊躇なく実践できるように、各自が事前に頭の中でシュミレーションしておくことが肝要です。知らなければ何もできないが、知っていても行動しなければ救えない。

【今回のポイント】

「応急処置の心得」
• なるべく一人では対処せず、他の人を呼ぶ
• 自らの安全が確保した上で、負傷者に近づく
• できる限り早く119番へ通報する
• 日頃から応急手当に関する知識と技術を学び、身に付けておく
• 人命を救う勇気を持つ



次回予告   vol 2 「心肺蘇生法」

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