タックル

#8-エア エボリューション



(※今回は、発売から少し時間が経ってしまいましたが、“エア エボリューション”というロッドの使用感についてご説明したいと思います。)

ダイワの担当者から、“エア エボリューション”という商品名を聞かされた時、間違いなく“軽さ”にこだわって作られたサオなのであろうという予測がつきました。

事実、石廊崎の磯の上で、はじめて“エア エボリューション”を手渡された時、「こりゃ~軽い!」と思ったのが第一印象でした。

特に、このインプレッション記事を書くために、入間の磯へ行ったときは、“1.25号-50”という軽めのモデルを使用したので、その軽さは今までの上物竿には体験したことのないような軽さでした!



しかし、過去にも、“軽さ”を追求して作られたサオはたくさんありましたが、実際にサオを伸ばしてリールを装着してみると、その軽さをあまり実感することができないようなことが幾度かあったのです。
これには、いくつかの要因が考えられると思います。

例えば、これまでは、サオ自体の軽さを追求する時、リールシートに板シートを採用することが多かったのです。
しかし、その結果、ロッドにリールを装着した際のグリップ性がイマイチで、ともすると、サオ自体の軽さを明確に実感することができないことがあったのです。
その点、“エア エボリューション”は、リールシートに“トーナメントホールドシート”を採用(0.8号~1.75号のモデル)したことにより、手の平への収まりも良くなりグリップ性も高まったので、サオ自体の軽さを明確に実感できるようになったのと同時に、サオ全体のバランスが良くなって、非常に安定した操作性を実現することが可能になりました。



また、ガイドに、カーボン含有樹脂製の“C-IMガイド”と、カーボン含有樹脂とチタンフレームをあわせた“TC-IMガイド”が採用されたことも見逃せません。
すなわち、ブランクスは非常に軽いのに、装着されているガイドとのバランスが悪いため、サオを伸ばした時に、穂先部分が垂れてしまい、サオの自重以上に重さを感じてしまうようなことが時折ありました。
その点、“エア エボリューション”は、極限まで絞り込まれたブランクスに、軽量で穂先絡みの少ない“C-IMガイド”と“TC-IMガイド”を採用したことにより、サオ自体が軽くなったのと同時に、サオ全体のバランスが良くなって、非常にシャープで快適な振り調子を実現することができました。



つまり、“エア エボリューション”の“軽さ”とは、ただ単にサオ自体の数字的な“軽さ”のみならず、サオ全体のバランスが良くなったことから、サオの操作が“軽快”になったことをも意味しているのです。

ちなみに、これまで、軽いのサオというと、大物とのやり取りの際にパワー不足を感じることがよくありましたが、#7-NEW トーナメント ISO LBD のインプレッション記事で言及したサメとのやり取りにおいても、“エア エボリューション”がパワー不足だと感じることはありませんでした。
(なお、NEWトーナメントISO LBDのインプレッション記事の取材の時は、エア エボリューションの1.5-53を使用しておりました。)






2019.02.01 written by 桜井


【エア エボリューション・インプレッション】

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