タックル

♯4-NEWトライソ



トライソは、講習会の中から生まれてきたリールであると言っても過言ではありません。

例えば、私が主催しているウキフカセ釣り入門講習会において、エントリークラスの方々の釣りを見ていると、諸々の操作に慣れていないせいか、ミチイトがバックラッシュしたり手元で糸落ちしてしまうような光景をよく見かけます。
これに対し、ダイワでは、スプールのテーパーを通常より急角度にすることによってミチイトが出る時に強めのブレーキをかけ、トラブルを低減させようとしたのです。
すなわち、これが“ファーストテーパースプール”です。
このことを知らないでミチイトを巻くと、随分、スプールの前側にミチイトが巻かれてしまうなあと思ってしまうかもしれませんが、これこそがファーストテーパースプールの狙いの巻き方なのです。 (ただし、3000番は、比較的太いミチイトを巻くためトラブルが出にくいという理由から、通常のテーパーのスプールを採用しております。)

すなわち、エントリーモデルのリールは、何よりもトラブルの少なさを重視すべきであるという開発コンセプトがその根底にあるわけなのです。

また、このコンセプトはギヤ比にも表れております。
最近では、手返しなどの優位性から、LBリールでもハイギヤ化が進んでおり、今回のトライソも前作よりもハイギヤになっております。
ただし、1アイテムだけ、ギヤ比が5.3:1(巻取り長さ79cm)というローギヤモデルを残しております。
それというのも、まだ釣りに慣れていない方は、魚が掛かった時、やや力任せの巻き上げ(ゴリ巻き)になりがちで、ハイギヤのリールでは巻き上げが非常に重く感じてしまうのです。
さらに、講習会でもよく見かける光景なのですが、仕掛けを回収する時にミチイトを巻き過ぎてしまう傾向もあります。
これらもローギヤのリールであれば、防止しやすいのです。
つまり、このようなリール操作に不安のある方には、このローギヤモデルがお勧めなのです。



そんな、私にとっては非常に愛着のあるトライソですが、エントリーモデルのリールとしては、その自重がやや重ためであるのが唯一のネックとなっておりました。

しかし、この度、ボディとレバーにZAIONを採用することなどによって、見事に約50gの軽量化に成功したのです。
この大幅な軽量化に加えて、先述したファーストテーパースプールなどのエントリークラスの方々に優しい機能はきちんと継承されておりますので、一日中釣りをしていても、決して疲れることなく、しかも、トラブルも少なく快適に釣りをすることが可能になったのです。



その他にも、マグシールドが搭載されて耐久性に優れていることは勿論のこと、この度、新たに“ATD(オートマチックドラグシステム)”という優れたドラグも導入されました。
今や、LBリールは全シリーズがドラグ付きとなっておりますが、レバーブレーキの操作に慣れないエントリークラスの方だと、どうしてもラインを出すタイミングが遅れてしまい「プツン!」といったような光景をよく見かけるのです。
そんな時にラインブレークを防いでくれるのが、このATDなのです。

また、デザイン的にも、アルミ製マシンカットハンドルを使用したり、シルバーを基調とするボディにレバーやハンドルの部分に大胆に黒を施すことによって、とても締まりのあるシャープなデザインとなりました。

初めて使用するレバーブレーキリールとして自信を持ってお薦めできるのがNEWトライソです。


なお、ダイワのLBリールは、トライソからトーナメント至るまで、約20年に渡り、すべての機種のスプールに互換性を持ち続けていて、新たなる機種に買い変えても、これまでに持っていた機種のスプールが無駄にならない仕様となっているのがとても嬉しいところです。

※画像は月刊磯・投げ情報編集部からお借りしました。


2016.09.18 written by 桜井


【NEWトライソ・インプレッション】

◎NEWトライソ・インプレッション by ぬまっち(講習会卒業生)のインプレッション

◎NEWトライソ・インプレッション by ジャンボーさん(講習会卒業生)のインプレッションNEW


【トライソ関連のリンク】

◎ダイワのホームページ中の製品情報

◎ダイワのホームページ中のインプレッション動画<後半>



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