タックル

♯1-インプレッサ磯

はじめてウキフカセ釣りをする方にとって、使用するタックルで最も戸惑うのは、竿の長さかもしれません。

例えば、チョイ投げ用の竿だと、その長さがおおよそ2m前後なので、誰にでも取り扱いやすい竿であると言えるでしょう。
サビキ用の竿だと、3.6~4.5mぐらいのものが主流となって、やや長めになりますが、仕掛けに重たいオモリが付いているため、取り回しにそれほど苦労することはないと思います。

これに対して、ウキフカセ用の竿は、磯からやることも想定して1本揃えるとしたら、5.3m前後のものが中心となるため、海釣りでは最も長い部類のものとなります。 そこにもってきて、仕掛けが軽いものですから、それらが原因となり、仕掛けがつかみづらい上に、道糸の穂先絡みが多発して、通常のガイド竿だと穂先を折ってしまうケースも少なくないのです。

そのため、講習会では、道糸の穂先絡みのないインターラインロッドを使用しておりますし、 講習生の方から「はじめて竿を購入しようと思っているのですが、何を購入したらよいですか?」というような質問を受けた時には、これまでは、主にインターラインの竿をお薦めしてきました。

勿論、できるだけトラブルを少なくして快適な釣りをしたいという観点からすれば、その選択に間違いないと思います。
ただ問題になるのは、インターラインロッドは、使用後のメンテナンスを怠ると道糸の出やすさが徐々に悪くなってくるということです。
その点、ガイド竿は、使用後のメンテナンスがインターラインロッドよりも簡単ですし、もともと快適である道糸の出やすさが悪くなるようなことも少ないのです。 ただし、道糸の穂先絡みが・・・

道糸の穂先絡みはイヤだけど、メンテナンスが簡単で道糸の出やすい竿が欲しい! 最初の1本を買うのなら、インターラインロッド? それとも、ガイド竿?

そんな悩みを見事に解決してくれたのが、この9月にDAIWAより新発売となった、「インプレッサ磯」というガイド竿です。

何故、この竿がお薦めなのかと申しますと、1番(穂先)の遊動ガイドと2番の固定ガイドにチタンフレームの「IMガイド」が搭載されて、 劇的に道糸の穂先絡みが少なくなったからです。
ちなみに、IMガイドとは、ガイドに傾斜がついていて、仮に道糸がガイドに絡んでしまっても、 スルリと抜けるように設計されたガイドのことで、これまでは、中級モデル以上の竿にしか搭載されておりませんでした。
それを、今回、DAIWAがお求めやすいエントリーモデルの「インプレッサ磯」に搭載してくれたのです。


これにより、エントリークラスの方に最適な、道糸の穂先絡みが少ないお手頃価格のガイド竿が実現したわけです。
当然、ガイド竿なので、メンテナンスは簡単ですし、道糸の出やすさがストレスなく快適なのは言うまでもありません。

また、そういった操作性の向上だけではなく、竿の調子だって、高弾性の「HVFカーボン」を使用した上に、 スムーズな曲がりと強靱なパワーを確保するために「X-45」「V-ジョイント」などといった最先端の技術も搭載されておりますので、 中級モデルの竿に匹敵する仕上がりになっております。
はじめての磯竿を購入してみようという方、是非、店頭でご覧になってみてください。



2015.08.29
written by 桜井

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