タックル

【トビー(講習会卒業生)のインプレッション】



◎対象アイテム:NEW波濤1.25号-53
 <使用時のリールは「13トライソ」>

先日の釣行で、桜井さんから「これを使って感想を聞かせて下さい!」と言われて手渡されたサオは、きれいな赤が印象的な高級感の溢れるサオでした。
それゆえ、リールシートの上に印刷されている「波濤 1.25-53」の文字を見るまでは、そのサオが波濤であることにはまったく気がつかなかったのです。
何故なら、波濤というと、どうして前モデルの色から、シルバーのサオというイメージが非常に強いからです。

リールシートはグリップと一体成形されたワンタッチ式で、グリップは手に馴染むように少し膨らんだ形状にデザインされておりました。
また、グリップエンドには、サオ本体とは異なる、ゴム系の固いスポンジみたいな材質が採用されていてとても滑りにくくなっているのです。
そして、ガイドは穂先の遊動ガイドと2番の固定ガイドに糸絡みしにくいとされるIMガイドが採用されておりました。



実際に使ってみると、使用感は非常にナチュラルで扱いやすいというのが第一印象でした。
そして、グリップは握りやすく、サオ先を下げてリールのベールを上げ、スプールに指を当てる私のオープンベールのスタイルにもマッチしており、いつもよりやりやすさを感じました。
勿論、リールのガタツキもありませんでした。

当日は釣況があまり良くなく、サオのパワーを十分に実感できるような獲物はかかりませんでしたが、それでも30㎝ぐらいのシマアジや40cmぐらいのブダイ、そして、50cm超のボラなども何の問題もなく浮かすことができました。



また、途中で何度か穂先にミチイトを絡ませてしまいましたが、水面に穂先をつけて軽く振ってやるだけで簡単に糸絡みは解決できました。
本当に、ガイド竿にとってはIMガイド様々であり、穂先の遊動ガイドと2番の固定ガイドに装着されているだけでも十分効果的でした。

そして、私が最も気に入ったのはグリップエンドの滑り止めです。
グリップエンドに滑り止め加工がされていないサオや、グリップエンドを多少ザラザラとさせているだけのサオだと、魚とのやり取りの際に肘からグリップエンドが滑ってすっぽ抜けそうになるため、やり取りに集中できないことがあるのですが、今回の波濤のグリップエンドはゴム系素材となっていて、ウェアの上からでもしっかりと滑り止め効果を発揮してくれるので、安心してやり取りに集中することができました。

今回、リールは自前の13トライソを使ったので、リール自体が多少重たかったため、サオの軽さをあまり実感することはできませんでしたが、もう少し軽めのリールと組み合わせれば、きっと違った印象を受けたかもしれません。

なお、サオを伸ばす際にガイドの向きを合わせるためのマークが付いていなかったので少し不便を感じましたが、サオをセットする時だけ、キッチリとガイドが一直線になるように意識して伸ばせば何の問題もないものと思われます。

30,000円前後で購入できるサオとしては、この波濤はとても機能が充実しており、非常にコストパフォーマンスに長けたサオだと言えるでしょう。
はじめて磯竿を買う方や、予備竿を探している方には絶対にお薦めのサオだと思います。




2017.10.14 written by トビー

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